デジタルカメラ「SONY DSC-HX99」の内蔵マイク

DSC-HX99とH4n Proの写真

いま使っているカメラがSONYのHX99なのですが、内蔵マイクの性能が思いのほか良いのです。先代も同じSONYのコンデジ、初代RX100だったのですが、思い返すと当時から「音、悪くない」という印象でした。

一度試してみようと、ZOOMのH4n Proと比較してみました。場所は近所の都市公園。シジュウカラが鳴いていたので、木の枝に向けて、適当にセットしました。

HX99の設定は、デフォルトのまま。「風音低減」という項目があり、これを入れると、どうも300Hzあたりから下がカットされるようなのですが、今回はオフに。動画の設定を「XAVC S HD / 1920×1080(60p)」にすると、音声は自動的に「PCM 48KHz/16bit」の設定になるようです。

H4nの設定は、ローカットやリミッターなど余計な機能は使わず、デフォルトのままです。内蔵のXYステレオマイク(90°設定)を使用しました。純正のジャマーを取り付けてあります。

録音した素材の中から、同じ箇所(30秒ほど)を並べて聞いてみると、やはりHX99が悪くない。風防がないので少し風が吹くとボコボコ言いますが、Rycote Micro Windjammerを使えば回避できるでしょう(ただし、HX99の場合、フラッシュとEVFに干渉します)。マイクの仕様が不明なのですが、(おそらく)無指向性のマイクが4cm弱の幅で設置されており、ステレオ感はきちんと感じ取れる設計になっているようです。

H4nは、典型的なXYステレオ方式の音で、人が歩くようすも右から左へと、はっきり認識できます。鳥の声もピントがあっていれば、クリアに録れていました。HX99と比較するとロー(「ゴー」という低域のノイズ)が大きめに聞こえますが、むしろこちらの方が自然で、編集の段階で少しハイパス・フィルターをかけてあげれば良いかと思います(今回は音量合わせ以外は何もしていません)。

SONYといえば、数少ないスタジオ用マイクロフォンの国内メーカーのひとつ。センサーもさることながら、マイクロフォンも自前で開発できるはずで、当然のように良い音質を実現しているような印象です。